Keishythm

人間らしくちゃんと生きたい何かの、足跡です。

タイ、道すがら

道すがら

道路のわきに横たわり 焼けた肌にしずくを浮かべ

小さく呼吸を繰り返す人の 足がなかった

前を横切るぎこちない犬の 前足はひとつ

 

貧乏旅行だと思って歩き続けた 立派な足ふたつ ジーンと痛む 

 

見てしまった 見てしまった

何が運命 何が運命

何が違う 彼らと僕と 何が違う

 

答えの出ない

自問を唱えて

歩いて歩いて歩き続けた

「どうしようもないわたしが歩いている」

種田山頭火もぼくも

 

見て歩いて向き合うしか能がない

その唯一の能を手放してしまったら

ぼくはもうにんげんじゃなくなってしまう

 

だからちゃんと歩きぬく

何もできなかったあの日は

僕と彼らの交差点なんだって