Keishythm

人間らしくちゃんと生きたい何かの、足跡です。

希望のつくりかた

 

希望の党が作られましたね。日本には希望がないってね。それで今回紹介したいのは希望をつくるための本です。

 

https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b226057.html

 

この本は色んな切り口で希望を捉えようとしています。そのうえでどのようにしたら、あるいはどのように構えていたら希望を持ちやすいかを考えてくれています。それらがとても協力隊の人達といて感じられたので、協力隊の紹介もこめて書いてみます。

著者は希望には、「可能性」「関係性」「物語性」があるとまとめています。

可能性は分かりやすいので簡単に。自分にとって本当に大切な何かを、自分の行動によって実現しようとする、あるいは思えることです。あれもこれもって色々欲が出ちゃいますが、実現させるために行動できなかったら、あるいはそうしようという気に本当はなれてないのなら、それは「願望」なのです。本当に大切なことに気づき、そうであるならばそこに向かって行動することに希望がある。協力隊の人達は別に特別な人ばかりじゃないです。ただ勇気を出して自分を変えようとやってきた人達だから、先が見えていないようでも希望がある。むしろ希望は、見えないからこそそれを見てみようと行動し続けることに希望はある。

関係性については、ウィークタイズを持とうと言います。弱い繋がりってなんぞや?具体的に言えば仕事に直接関係のない友人の存在や、遠くにいてたまに会うくらいのゆるやかな信頼でつながる関係の人達がいること。なぜか。本書ではあまりはっきり書いてないけれど、協力隊でウィークタイズができて思うことは、みんなが自分にできないことを教えてくれること、素直にみんなを頼れること、色んな人が色んな生き方をしていて、色んな発見や影響を相互に与えあっていると実感できることが大きい気がしました。あと、遠いところでみんなが頑張ってると思えることも、僕にとっては希望です。

さあ最後、物語性!キーワードは「挫折」「修正」「無駄」です。

物語には挫折がつきものですね。個人的には人生で一回くらい死にたいと思わないと本当に大切なことって分かんないじゃないかなと思いますが、とにかく挫折をして、それを語れるくらい乗り越えることが大事です。

挫折した時にじゃあどう乗り越えるか。それまで描いてた将来や希望を「修正」していいんです。絶望したらその底辺、原点に立ちかえって、本当に大切なことを思い出す。それをベースに将来を描きなおしていいんです。何度も何度も。それは希望が目に見えない、形のないものだからできることです。協力隊を志望してくる人は不器用だけど立派な人がたくさんいました。色んな失敗体験を自分のものにしてきている人達だからこそ、チャレンジングな場所を選んで来れる。

そしてみんな言うんです。「無駄」なことは何もないってね。点がいつどこで繋がるか分からないから、色んなことをしようってスティーブ・ジョブズも言ってましたね。スピッツも「余計なことはしすぎる方がいいよ」って言ってます。(「運命の人」)

 

とーってもいい本です。簡単でスラスラっと読めてしまうから大事なことを言ってるのに流れていっちゃうのが惜しいけど。「夜と霧」にも通じるような、そして宗教性にも通じるような。

失敗を恐れる、そして許さない日本人に広まって欲しい考え方です。